師匠のヨメさんを探す会・会長(2817番弟子)流の作り方

 まず、お題の頭文字から始まる単語を頭に浮かべてひたすら書き出します。特に、3文字の中で一番単語が思いつきにくい文字に注目します。とりあえず使うか使えないかは気にせず書いておきます。今回使わなくても、いつかまたお題で出た時に使えるのでとっておきます。単語の文字数もここでは気にしません。句またがりで使えたりするので。

(余談ですが、私は先日、メモアプリで単語帳を作っていたページを間違って削除しました。雅用の単語以外にミュージックダービーの競走馬、ダジャレも書いておりました。心が折れました。幸い新しいスマホにデータを先行して移していたので助かりました)

単語を書き出しているうちに、「これとこれ組み合わせられないかな?」というものが出てきます。自然とセットで浮かんでくることもあれば、並べているうちに気付いたりとマチマチです。その組み合わせは別の所(メモ内の単語集とは離れた行、ノートの別ページ、メールの作成欄等)にセットで置いておきます。単語の文字数は後で確認します。

この時点であらかた五・七・五で整ったものがあれば、もう確定したものとみなします。単語や助詞、指示語等がかぶるかもしれませんが、後で調整します。日本語として成り立つかさえ気をつければあとはなんとかなります。既にセットで浮かんでいるものを繋げられないかも見ていきます。

…と、こんな風に書いていますが、だいたい単語と句の中の物語の流れは8?9割くらい出来上がった状態のことが多いです。勢いで毎回平均して3?5個くらいはポンポンと浮かんできます。それでも単語がかぶっていたりすることがあるのて、かぶったもの同士見比べて、どちらか言葉を言い換えられないか吟味します。

私の雅作りにおける一番のこだわりは、【同じ言葉を極力使い回さない】ことです。複数作れた!といって中身を見ると、主語になるものが違うだけで、話の流れは同じだったりするのはかさ増ししているだけでズルいです。パンチがある方を残して、弱い方は諦めて解体しています。どうしてもこの話の流れを使いたいな?と思ったら、形にできるまでなんとか粘ります。

口語調の作品なら、堅い物言いにならないようにする、インパクトがあるのはどちらか、数字は大きい方か小さい方か、どちらがより大袈裟になるか、シュールになるか…こそあど言葉とかは『こっち』とか『これ』とか『こちら』とか違う言い方をしてお茶を濁しておりますが。

そんなこだわりを持つ私ですが、語彙が少なく、ネタ切れを起こしやすい、雅の作り手としては致命的な欠点も併せ持っております。自分で自分の首を絞めています。本当に毎回単語が浮かばない・ネタ切れを起こしています。

特に頻出する『い』!!自由度も高すぎるし、何週か連続で出がちな『い』!!!師匠みたいに毎回イナバウアー使うわけにはいかないんだよ!!!!!

…そういう時は、携帯の予測変換に頼ります。ちらっと見えた漢字や単語にヒントをもらいます。手に持っているのはかまぼこ板やまな板ではなく、文明の利器です。素直に頼ります。

ネタ元としてはもう一つ。普段から身の回りに溢れている『五・七・五』を意識しています。先日、某梅酒でお馴染みの企業の電車内の広告やホームから見える看板にこんなものがありました。

『これはもう 梅酒というより チョーヤです』

…こ・う・ち になっとるやんけ!!お題でこ・う・ちが出たらちょっと変えて使えるやんけ!!と即メモ。

またある日は、山手線の大崎駅を降りた所、改札の近くにこんな張り紙が。

『りんかい線 改札出ずに お乗り換え』

…り・か・お?!空想科学読本で有名な柳田理科雄先生のお誕生日とかにお題で出そう!!とこれまたメモ…などなど。

カンニングのような感じにはなりますが、複数送る中には、こういう所からヒントをもらった作品が一つくらいあってもいいと思います。丸々そのまま使うのはどうかと思いますが。キャッチフレーズとか。

ただ、気をつけないといけないのが、送信前のTwitter。ギリギリに「お題なんだったっけ?」と雅翁のアカウントを開くと、お題より前に、添削希望の作品が目に飛び込んでくるというトラップにひっかかります。これこそカンニングをした気になり、気まずくなります。絶対に影響を受けた作品を作ってしまうからです。あと、添削するのに一所懸命になってしまい、肝心の自分の作品が作れなくなります。

その他、ふとした時に思いついたり、見聞きしたり、天から降ってきた言葉が五・七・五だった時、即座に頭文字を確認します。何かの単語になっていればしめたもの。いつかお題として出てくる日に備えて、メモしておきます。

なお、せっかくずっと前から暖めておいた作品を、いざお題で出た時に投稿するのを忘れ、後で振り返った時にそれを発見して膝から崩れ落ちたことがあります。(ちなみに去年の9月の2週目の『な・が・い』の時です。『何故なのか ガンプラ作る イブの夜』という句を随分前に思いついていたのに、肝心のお題発表からメールを送信するまで、存在を完全に忘れておりました。)採用されるされない以前に、せっかく出来ていた作品を送らないとか勿体なすぎて血涙ものです。

結局採用されるのは、こねくり回したものより、大抵がふっと思い浮かんだような、さらっと出来た作品だったりします。同じような雅を作った方は運命を感じます。採用されない時は、上手いものを作った方を称賛し、次回似たようなものを作らないように気をつけます。とはいえ、己の作品を振り返ることなんか殆どその時だけで、3歩歩いたら忘れます。なんなら、送った時点でミッションコンプリート状態なので、脳の容量を少しでも空けるようにします。でないとまた追加で同じお題で雅を考えてしまうので、ルール違反の2通目を送りかねないです。

【送る直前まで死ぬほど見直して、送ったらもう見ない!!振り返るのは雅のコーナーが終わってから!!】

これも私のこだわりかもしれません。

以上、私の『雅制作の流れ』といえるのは、このくらいだと思います。他の方のようにそこまで深く考えていないように思います。降ってくる、浮かんでくる、脊椎反射で並べてる…元々、頭に浮かんだ1?2個程度しか送っていない不真面目な弟子だったので、いざどう作っているのかと聞かれると正直、言葉にするのに困りました。沢山作るようになったきっかけは、マスター制度に惹かれて頑張るようになっただけです。
意識しているような、無意識なような…もう習慣づける、いわば『雅脳』なるものを育てていくしかないと思います。
などと大袈裟な事をいいましたが、楽しむ気持ちがないとしんどいだけですね。根を詰めすぎず、長く雅を愛していければ良いと思います。


(転載許可 2022年10月14日 執筆者承諾済み)